はじめに
投資を始めたばかりの方にとって、「企業の業績見通し」って少し難しく感じますよね。
今回は SMBC日興証券が発表した最新レポート をもとに、2025年度(今期)と2026年度(来期)の日本企業の業績見通しを、わかりやすくまとめます。
2025年9月19日 「2025~2026年度の企業業績見通し」を発表(SMBC日興証券)
レポート内の「NIKKO250」ってなに?
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NIKKO250 とは、SMBC日興証券が独自に選んだ 250銘柄のグループ
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日本株の時価総額の約 75% をカバーしている
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簡単にいうと、「日本を代表する主要企業250社」のことです
→ このグループの業績を見ることで、日本株全体の流れをつかみやすくなります。
2025年度(今期)の見通し
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経常利益:1.3%減
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純利益:2.7%減
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前回予想よりも下方修正されています
減益の主な理由
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関税コストの増加
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円高傾向による輸出企業の収益悪化
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世界景気(外需)の不透明感
📌 特に「製造業(自動車、鉄鋼など)」が大きな影響を受けているのが特徴です。
📈 2026年度(来期)の見通し
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経常利益:11.8%増
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純利益:13.8%増
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2025年度の落ち込みから反発が期待される!!
回復をけん引する業種
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電気機器(AI関連の需要増)
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輸送用機器・鉄鋼(今期低迷からの回復)
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銀行や内需セクター
👉 簡単に言えば、「今期落ち込んだ業種が来期に巻き返す」イメージです。
業種別の修正動向(イメージ図)
上方修正が目立つ業種 | 下方修正が目立つ業種(26年度はあがるかも?) |
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銀行業 | 輸送用機器 |
石油・石炭 | 鉄鋼 |
鉱業 | サービス業 |
— | 電気機器 |
※「修正」とは、アナリストが業績予想を見直すことです。上方修正=好調、下方修正=不調。
バリュエーション(株価の割高・割安)
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2025年度予想の PER:18.2倍
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2026年度予想の PER:16.0倍
👉 PERとは株価の割高・割安を示す指標。数値が低いほど割安とされます。
👉 TOPIX(東証株価指数)のPERは15.5倍なので、NIKKO250の方がやや割高です。
投資家が注目すべきリスクとチャンス
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リスク要因
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米国景気の鈍化
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為替変動(円高による輸出企業の収益圧迫)
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世界的な需要低迷
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チャンス要因
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米国の利下げ → 世界景気の回復 → 日本株にもプラス
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AIや次世代産業への投資拡大
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銀行や内需業種の堅調な収益
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まとめ
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2025年度はやや減益予想(特に製造業に逆風)
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2026年度は二桁増益で回復見込み★
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投資家が注目すべきは「来期に向けた回復シナリオ」
→輸出依存の高い製造業だけでなく、銀行・内需関連にも目を向けること がポイントです。
以上です。
では、ありがとうございました!