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ロンシール工業(4224)の決算を簡単に解説|今から投資するのはおすすめ?

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この記事では、床材や防水シートを作っているメーカー、ロンシール工業(4224)について、
最新の決算のポイントと、投資目線で見た「おすすめポイント」と「注意点」を、簡単な言葉で解説します。
投資をこれから始めようと思っている方でも分かるように説明しているので、最後までぜひ参考にしてみてください。


この記事の結論(先にざっくり知りたい人向け)

  • ロンシール工業(4224)は、床材・防水シートなどを作る老舗の化学メーカーです。
  • 最新の決算では、売上も利益も前年より増えており、業績は回復傾向にあります。
  • 利益が増えた理由は、「製品がよく売れたこと」と「販売価格の見直し(実質的な値上げ)」がうまくいったことです。
  • 自己資本比率は70%以上ととても高く、財務がとても安定している会社です。
  • 一方で、売上がどんどん伸びる成長株ではなく、大きな成長よりも安定した利益を目指すタイプの企業です。
  • 株価指標を見ると、PBRが1倍を大きく下回り、配当利回りも3%台と、割安なバリュー株+配当株という位置づけです。
  • 「短期で2倍3倍を狙う株」ではなく、長期でコツコツ配当をもらいながら持つタイプの投資家向けの、ロンシール工業(4224)は、おすすめ銘柄と言えます。

ロンシール工業(4224)ってどんな会社?

床材・防水シートのプロフェッショナル

ロンシール工業は、簡単にいうと「プラスチックのシートを使った製品」の会社です。
私たちの日常生活の、いろいろな場面で使われています。

代表的な製品は、次のようなものです。

  • 学校・病院・オフィス・マンションなどで使われる床材(フロアシート)
  • ビルやマンションの屋上に使う防水シート
  • 部屋の内装に使う壁紙・壁装材
  • 電車やバスの床材
  • 包装材や電子部品に使われる機能性フィルム
  • 防水工事・内装工事といった工事そのもの
  • ショッピングセンターを貸し出す不動産賃貸事業

つまり、
家・学校・病院・オフィス・工場・電車・商業施設など、たくさんの場所でロンシール工業の製品が使われています。

会社の基本情報

公式情報などから、ロンシール工業(4224)のざっくりしたプロフィールをまとめると、次のようになります。

  • 社名:ロンシール工業株式会社
  • 上場市場:東京証券取引所スタンダード市場
  • 証券コード:4224
  • 創業:1928年(約100年近く続く老舗企業
  • 主な事業:床材、防水シート、壁装材、車両床材、機能性フィルム、不動産賃貸 など
  • 売上規模:連結売上高 約214億円(2025年3月期)
  • 特徴:ニッチな分野で長く事業を続けている、中堅メーカー

イメージとしては、
規模はそこまで大きくないけれど、「安定感」と「専門性」がある会社
と考えると分かりやすいです。


ロンシール工業(4224) 決算のポイント

最新決算(2026年3月期 第2四半期)のざっくりまとめ

ここでは、最新の2026年3月期 第2四半期(中間期)の決算内容を、できるだけ簡単にまとめます。

  • 売上高:およそ108億円(前年より約4〜5%増加)
  • 営業利益:およそ5億円台後半(前年より約7割増加)
  • 経常利益:およそ6億円(前年より約7割増加)
  • 中間純利益:およそ4億円強(前年より約7割増加)
  • 1株あたり中間純利益(EPS):およそ93円

売上の伸びは「少し増えたかな?」くらいですが、
利益(もうけ)は大きく伸びているのがポイントです。

なぜ利益がこんなに増えたの?

決算資料の説明を、投資初心者向けに言いかえると、主な理由は次の3つです。

  • 床材や防水材の売上がしっかり伸びたこと
  • 車両向け床材やフィルムなど、産業向けの製品も好調だったこと
  • 販売価格の見直し(実質的な値上げ)とコスト見直しが進み、利益率が改善したこと

簡単に言うと、

  • 「売る量が増えた」+「売る単価も上げることができた」

この2つが重なって、利益がしっかり増えたという形です。

通期見通し:売上は横ばい、利益はしっかり回復の予定

会社が出している2026年3月期 通期の予想は、次の通りです。

  • 売上高:およそ214億円(前期比 ほぼ横ばい)
  • 営業利益:およそ11億円台半ば(前期比 3割増加の予想)
  • 経常利益:およそ12億円(前期比 約2〜3割増加の予想)
  • 当期純利益:およそ8億円
  • 1株あたり当期純利益(EPS):およそ173円
  • 年間配当予想:1株あたり70円

売上高は「前期とほぼ同じくらい」という予想ですが、
利益はしっかり増える見込みとなっています。

このことから、
「高い成長を目指すというより、今ある事業の収益力を高めようとしている」
という会社の姿勢が見えてきます。


前期(2025年3月期)決算をチェックする理由

前期は「特別損失」で利益が大きく減った年

最新のロンシール工業(4224) 決算だけを見るのではなく、
1つ前の本決算(2025年3月期)も合わせて見ておくと流れが分かりやすくなります。

2025年3月期は、ざっくり次のような決算でした。

  • 売上高:約214億円(前期より少し増加)
  • 営業利益・経常利益:前期より減少
  • 当期純利益:ほとんどゼロに近い水準まで落ち込んだ

売上は伸びているのに、最終的な利益がほとんど残っていないというのが特徴です。

これは、決算の中で固定資産の価値を見直したことによる「減損損失」など、特別損失を計上したためです。
本業そのものが大赤字というよりは、「過去の資産の整理を一気に行った年」と言えます。

今期はその反動もあって、利益が回復している

前期に特別損失を計上して利益が落ち込んだ反動もあり、
今期の決算では利益が回復傾向にあるように見えます。

投資家目線では、

  • 「特別損失を出したのは一度きりなのか?」
  • 「今後また同じような損失が出る可能性は小さいのか?」

といった点も、今後の有価証券報告書や決算説明資料でチェックしていくことが大切です。


ロンシール工業(4224)の強み

① 売上源が分散していて、住宅だけに依存していない

ロンシール工業は、「住宅向け」だけに頼っていないという点が、大きな強みの1つです。

主な売上の柱は、ざっくり分けると次のようなイメージです。

  • マンション・戸建て住宅向けの床材・防水材・壁材
  • 学校・病院・オフィス・工場などの床材・防水材
  • 海外向け床材(北米・アジアなど)
  • 電車・バスなど車両用床材
  • 包装材・電子部品向けなどの機能性フィルム
  • 不動産賃貸(ショッピングセンター等)

住宅市場が弱い時期でも、
公共施設・工場・車両・海外など、ほかの分野が支えになりやすい構造になっています。

② 自己資本比率70%超の、非常に安定した財務

ロンシール工業の自己資本比率は70%以上あり、これは日本企業の中でもかなり高い水準です。

自己資本比率とは、

  • 会社の総資産のうち、「自分のお金(株主のお金)」がどれくらいか

を表す数字です。

この数字が高いほど、借金にあまり頼っていない、倒れにくい会社と言えます。

不況や原材料高などの逆風が来ても、
すぐに資金繰りが苦しくなりにくい体質である点は、投資家にとって大きな安心材料です。

③ 配当利回りが高めで、長期保有と相性が良い

会社予想では、2026年3月期の年間配当は1株あたり70円です。
2025年11月末ごろの株価(約1,880円前後)をもとにすると、配当利回りは約3.7%となります。

これは、銀行の普通預金と比べると、かなり高い利回りです。
もちろん株式投資には元本割れのリスクがありますが、

  • 「配当をもらいながら、長く保有する」というスタイル
  • 「株価が急上昇しなくても、配当でコツコツリターンを積み上げる」という考え方

と相性が良い銘柄です。


ロンシール工業(4224)のリスク・注意点

① 成長スピードはあまり早くない

通期予想の売上高は前期比ほぼ横ばいで、
「売上が毎年どんどん伸びる成長株」というタイプではありません。

そのため、

  • 短期間で株価2倍・3倍を狙いたい人
  • 毎年大きく成長するグロース株だけに投資したい人

には、物足りなく感じる可能性があります。

② 建設・リフォームの市況に左右される

床材・防水シート・壁材などは、どうしても

  • 住宅の新築件数
  • マンションの大規模修繕
  • 公共施設や工場の改修・増設

といった建設・リフォームの動きに影響を受けます。

日本では人口減少が進んでおり、長期的に見ると「新築」だけに頼るのはリスクもあります。
ロンシール工業が今後、

  • 修繕やリフォームといったストック需要
  • 海外市場や車両・産業用途などの分野

をどれだけ伸ばしていけるかが、今後のポイントになります。

③ 小型株で、売買しづらい場面もある

ロンシール工業の時価総額は、だいたい100億円未満の小型株クラスです。
そのため、

  • 日によっては出来高が少ない
  • 一度に大きな金額を売ったり買ったりしにくい

といった場面もありえます。

「短期で頻繁に売買したい人」よりは、
「時間をかけて少しずつ買い、長期で保有する人」向けの銘柄と言えます。


株価指標から見た「ロンシール工業(4224) おすすめ」度

現在の株価と指標(イメージ)

2025年11月末ごろの株価データをもとにした、ロンシール工業(4224)の主な指標は次のようなイメージです。

  • 株価:およそ1,800〜1,900円
  • 予想PER:およそ10倍台前半
  • 実績PBR:およそ0.4〜0.5倍
  • 予想配当利回り:およそ3%台後半

PER(株価収益率)は、日本の製造業としては「ふつう〜やや割安」くらいの水準です。
一方で、PBR(株価純資産倍率)は1倍を大きく下回っているため、

  • 「会社の中身(純資産)に比べて株価がかなり安い」

と評価することもできます。

どんな投資家に向いている?

ここまで見てきた内容をまとめると、ロンシール工業(4224)は次のような投資家に合いやすい銘柄です。

  • ドカンと急成長する株ではなく、安定した会社にコツコツ投資したい
  • 配当利回り3〜4%前後で、配当をもらいながら長期保有したい
  • 自己資本比率が高い、財務の「守り」が強い会社が好きな人
  • 建設・リフォーム・公共投資などのストック需要に長期的な期待を持っている
  • 割安バリュー株+配当株をポートフォリオの一部に入れたい人

逆に、次のような人にはあまり向かないかもしれません。

  • 短期間で株価2倍・3倍を狙いたい
  • 年20〜30%成長の高成長グロース株にだけ投資したい
  • 出来高が多い大型株だけを売買したい人

まとめ|ロンシール工業(4224)は「じっくり型」の投資家向け

最後に、この記事の内容を簡単に振り返ります。

  • ロンシール工業(4224)は、床材・防水シートなどを作る老舗メーカーです。
  • 最新のロンシール工業(4224) 決算では、売上は少し増加、利益はしっかりと回復しています。
  • 値上げやコスト見直しにより、利益率が改善してきている点がポイントです。
  • 自己資本比率70%超と財務が非常に安定しており、「守りが強い会社」です。
  • 売上が毎年ぐんぐん伸びる「高成長株」ではなく、安定した収益と配当を重視するタイプの企業です。
  • 株価指標(PER・PBR・配当利回り)を見ると、割安なバリュー株+配当株として、長期投資と相性が良いと考えられます。

そのため、
「短期で大きな値上がりを狙う」よりも、「安定した会社に長期で投資したい」
という人にとっては、ロンシール工業(4224) おすすめ銘柄の一つと言えるでしょう。

もちろん、株式投資にはリスクがあります。
実際に投資をする前に、必ず最新の決算短信や有価証券報告書、会社のIR情報なども確認し、
ご自身の投資スタイルとリスク許容度に合っているかどうか、じっくり考えてから判断してください。

この記事が、ロンシール工業(4224)に投資を検討している方の参考になればうれしいです。

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