就活生「素材メーカーのおすすめランキングを知りたいな。」

本記事は、このような就活生に向けた記事です。

素材メーカーは、ホワイトで高給与ですが、
食品メーカー等に比べると、そんなに採用倍率が高くないので、狙い目です。

ただ、素材メーカーの企業数は多いので、調べるのに時間がかかります。

そこで、本記事では、あなたにおすすめな素材メーカーランキングを紹介します。

私は、某大手私立大学のキャリア支援課で働いているスキチーノと申します。
仕事では、毎日企業研究や業界研究をしていて、プライベートでは、ひたすら
業界や企業を本ブログに執筆しています。

では、おすすめ素材メーカーランキングの紹介です。

【おすすめ】素材メーカーランキング（目次）

（日経225での”ゴム”、”パルプ・紙”、”繊維”の3つの業種から、おすすめ企業を選出しています。）

1社ずつ紹介します。

素材メーカーおすすめランキングを紹介！

第1位：東レ

素材メーカーおすすめランキング第1位が、東レです。

ユニクロのヒートテックやエアリズムには、東レの素材が使われていることで有名ですよね。
また、東レは、炭素繊維シェアNo.1（世界）です。

お馬さん

炭素繊維って何？

炭素繊維は、炭素から出来ている繊維です。
一般的に、炭素繊維だけで使用されることは少なく、炭素繊維と樹脂等を混ぜたものが、土木建築・飛行機・風力発電設備など、広く使われています。

炭素繊維が広く使用されている理由は、鉄の10倍の強度がありながら、鉄の4分の1の軽さだからです。

そんな炭素繊維に、東レは強いです。
東レの炭素繊維は、航空機だけでなく車・風力発電設備・ゴルフクラブなどで使われています。

以下の東レの中期経営課題（抜粋）では、今後の再エネルギー需要増加に伴い、風力発電向けの炭素繊維に力を入れることがわかります。

また、東レは、水処理膜・医薬品・コンタクトレンズ・防護服・エアバッグ用基布などを手掛けていて、多角的に事業を展開しています。

第2位：ブリヂストン

ブリヂストンは、タイヤメーカーシェアNo.1(日本)です。

ブリヂストンは、乗用車用タイヤ・トラックやバス用タイヤだけでなく、免震ゴム（地盤と建物の間に設置し、地震の揺れを少なくするもの）・ホース・航空機用タイヤ・ゴルフクラブなどのスポーツ用品にも事業を展開しています。

お馬さん

ROEが、-1.05%なのが気になる、、。

ブリヂストンのコア事業は、乗車用タイヤやトラック・バス用タイヤです。

コロナ禍では自動車業界は、大きく売上が下がりました。

その影響で、ブリヂストンのROEも悪くなりましたが、自動車業界は徐々に回復していますので、ブリヂストンの将来性も心配する必要はないと思います。

以下の中長期事業戦略（抜粋）のように、ブリヂストンはDXによる新しい事業を推進しています。

第3位：王子HD

王子HDは、製紙業界にて売上高No.1(日本)です。

王子HDの採用試験に合格した場合には、王子HD傘下のいずれかの会社に入社することになります（王子HDは王子製紙等を傘下に持つ持株会社）。

王子HDは、ダンボール原紙・家庭紙・紙おむつ・フィルム・木材加工・新聞用紙・出版用紙などなど、幅広く事業を展開しています。
家庭紙や赤ちゃんおむつで有名な”ネピア”は、王子HDの製品です。

お馬さん

日本は少子化が進んでいるから、赤ちゃんおむつの需要が減っていくのでは...？

大丈夫です!!
王子HDは日本国内だけでなく、海外にも視野を向けており、グローバルに事業を展開しています。

日本は人口が減少していますが、海外は人口が増加していきます。
そのため、海外売上高比率は34,5％と高いです。以下の中期経営計画(抜粋)のとおり、東南アジアにて紙おむつ事業を拡大していくことが示されています。

製紙業界売上1位ということもあり、平均年収は高めです（この平均年収は王子ホールディングス(持株会社)の平均年収ですので、新卒就活生が入社する傘下の会社では、少し年収が減ると思われます）。

採用人数は少ないですが、有給も平均14日も取得できておりホワイトです。総じておすすめの企業です。

第4位：帝人

帝人は、炭素繊維シェアで世界上位を誇る会社です。

帝人は炭素繊維等の作成により培ってきた技術をもとに、【マテリアル】【ヘルスケア】【IT】の3つの事業を展開しています。

【マテリアル】では、帝人の素材が、飛行機・風力発電・テニスラケット・消防服・コピー機などに採用されています。
【ヘルスケア】では、痛風の治療剤や在宅酸素療法、MR対象の業務システムツール等を展開しています。【IT】では、漫画配信サイトのめちゃコミックを手掛けています。

この中でも、マテリアルとヘルスケアがコア事業であり、売上の約8割を占めています。

平均年収が943万円と高く、残業もそれほど多くないので、ホワイトで高年収にいきたいあなたにはおすすめです。

第5位：日本製紙

日本製紙は、製紙業界にて売上高No.2位(日本)です。

洋紙・パッケージ・車の塗料・木質バイオマス発電などなど、広く事業を展開しています。
洋紙では、国内シェアNo.1です。

コロナの影響により、経常利益およびROEが下がっていますが、一時的なものであり、徐々に回復していくと思われます。

以下の2030ビジョン(抜粋)のとおり、日本製紙はSDGsに真剣に取り組んでいく姿勢が見て取れます。自社の利益だけではなく、社会課題を解決しながらビジネスに携わりたいあなたには、おすすめです。

第6位：横浜ゴム

タイヤメーカー国内シェア上位の横浜ゴムです。

ポルシェやベンツ等のプレミアムカーに装着する「アドバン」や、ウィンタータイヤ等が有名です。

単にタイヤをお客様に提供するだけでなく、タイヤ交換・点検・管理提供等のサービス拡充中なのも特徴です。
また、約6割が海外での収益というグローバル企業なので、海外に働きたいあなたには、
おすすめですよ。

第7位：東洋紡

次が、東洋紡です。
創業者は渋沢栄一であり、東洋紡の理念は、社会課題を解決するとともに企業も成長していかないといけないという「順理則裕」（じゅんりそくゆう）です。

ここでは、東洋紡がこの企業理念に沿って、「ビジネスをしながらどのように社会課題を解決しようとしているか」という観点から、4つの事業を紹介します。

1つ目が、フィルム・機能マテリアル事業です。
ここでは、東洋紡の食品包装用フィルム技術を活かして、食べ物の保存期間を伸ばすことにより、フードロスを解決しようとしています。

2つ目が、生活・環境です。ここでは、東洋紡の膜技術を活かして、海水を利用可能な淡水にすることによって、世界の水不足を解決します。

3つ目が、モビリティ事業です。自動運転やMaaS等、車には新技術がどんどん登場しています。新技術の登場により、新リスク（例えば、自動運転によって歩行者用エアバッグの必要性）も生じます。エアバッグ用基布等、東洋紡の素材技術を活かして、車の新リスクに対応しようとしています。

4つ目が、ライフサイエンス事業です。糖尿病患者が増えつつある現代において、東洋紡の技術によって、医療機関や自宅にて、正確にかつ安全に血糖値を測定できる機器を開発しています。

第8位：ユニチカ

ユニチカは、食べ物のパッケージに使われるフィルム等を手掛ける【高分子事業】、液体中の不純物を取り除く活性炭繊維等を手掛ける【機能材事業】、ユニフォーム等を手掛ける【繊維事業】の3つの事業を展開しています。

【高分子事業】での食品包装用ナイロンフィルムのエンブレムは、食品包装でグローバルトップシェアです。

2020年度決算では、約60億円の営業利益でしたが、2030年までに約200億円以上の営業利益を目指しており、挑戦心溢れる会社です。

以上、素材メーカーのおすすめ企業を紹介しました！！

他に、おすすめを知りたい業種・業界があれば、コメントいただければ紹介していきますので、
お気軽にコメントいただければと思います。

本日は、以上です。

皆さんが、満足のいく就活になるよう願っています。

ありがとうございました。